急速に進む高齢化 老後不安への対策を取材しました。

  • 2013.05.15 Wednesday
  • 12:08
急速に進む高齢化。爆発的な介護需要に対し、施設が不足し、今、待機高齢者が問題になっています。
将来、高齢者の仲間入りをする若い世代にとっても、決して人ごとではないこの問題。
こうした老後不安への対策を取材しました。

銀座で、30代独身男性は「(老後に対して不安は?)施設に入れないとか、お金的な部分でもね、年金のこととかもありますし」と話した。
20代独身女性は「1人は不安ですね。やっぱりね、最後、孤独死とか切なすぎる」と話した。
20代独身女性は「施設に入ることに対して、そんなに抵抗はないですが、ただ施設に入ったことによって、家族が遊びに来てくれないと寂しいですよね」と話した。
若い人たちから出る老後に対する心配の声。
20日に開かれた厚生労働省の高齢化対策検討会で、原 勝則老健局長は「爆発的な介護需要に対して、どう対応していくのか、待ったなしの状況だと」と述べた。
今後15年間で、75歳以上の高齢者数の割合は、埼玉県で2倍になるなど、都市部を中心に高齢化が急速に進むと予測されている。
施設に入れない待機高齢者の対策は、待ったなしとなっている。
そんな中、1,921人の待機高齢者を抱える、東京・杉並区の取り組みが注目されている。
豊かな自然や温泉地があり、保養地として知られる静岡・南伊豆町の一角に、杉並区が整備予定の特別養護老人施設があった。
都心からおよそ140km離れた区外に施設を設けることについて、杉並区保健福祉部の田中 哲参事は「(今整備しようとしている)南伊豆町は、非常に温暖で、自然が豊かで、お年寄りが入養するにはね、非常に適した土地だというふうに思ってます。一生懸命、区内の施設整備に努めているんですけども、なかなか待機者のご希望に間に合っていない」と話した。
実際、杉並区内の特養施設に妻を入所させることができた男性は「うちの場合でね、2年弱(待った)。都内の特養は、みんな入れないよというのが、一般的にも周知の事実みたいになっていると思いますよ」と話した。
一方、都内のお年寄りからは、「地元から離れるのは、ちょっと大変かなと」、「やっぱり、近くがいいですよね。家族が会えるんだもんね」などの声が聞かれた。
区外に造らなければならないほどひっ迫した高齢者施設。
東京・練馬区では、あるプロジェクトが動き始めていた。
それは、高齢者と若者が世代を超えて一緒に住む、シェアハウスだった。
このプロジェクトは、NPO(民間非営利団体)法人と、千葉大学の大学院生などが中心となって動いている。
NPOむすびケアマネジャーの木田正吾氏は「(高齢者が)若者と一緒に暮らすことで、役割ができたりだとか、あとは一緒に暮らす、話をすることができるのでね、ご高齢の方にとっての活性化にもつながる」と話した。
3LDKの部屋に高齢者1人、若者2人で生活することで、互いに助け合うようなコミュニティーになることを目指している。
NPOむすびケアマネジャーの木田正吾氏は「やはり住むにはね、この人と暮らしてみたいっていう、その情の部分が大事だと思っているので」と話した。
介護問題にくわしい専門家に聞いた。
住民流福祉総合研究所の木原孝久氏は「地域の助け合いを、住民の力、福祉力っていうのかな、介護力というのを強めていくというのは、これは絶対やらなきゃいけないですよね」と話した。
待ったなしの待機高齢者問題。
こうした取り組みは、未来の暮らしの新しい形になるかもしれない。 FNN 2013/05/14
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