LEDで高齢者の安否確認 半田・岩滑、民家に設置

  • 2013.05.20 Monday
  • 12:15
 半田市の自治区「岩滑区」などが今月、高齢者だけで暮らす世帯など区内の民家六軒の軒先に、住人の安否を光の色で周囲に知らせる発光ダイオード(LED)を設置した。今後は対象世帯を増やし、住民同士がさりげなく互いを見守る関係の構築を目指す。

 LEDの色は、室内のスイッチで青とオレンジ色に切り替えられる。「日中は青、夜間はオレンジ色を住人がともす」と取り決め、近くの複数の世帯で互いに色を確認し合う。色が変わらない場合、その世帯の安否を確認する。

 一連のシステムは、京都市東山区の先進事業を参考に、防犯機器メーカーの協力を得て開発。愛称は、地元出身の童話作家・新美南吉の代表作「ごんぎつね」にちなみ、「ごんの灯(あか)り」と名付けた。

 LEDの後ろに白色の板を取り付け、光が反射して明るく見える工夫もした。機器の代金と設置費は当面無料で、LEDの点灯にかかる電気代は月額八十円ほど。実際に設置した高齢者からは「見守られているという安心感がある」との喜びの声が上がっている。

 東山区の事業を発案した京都女子大家政学部の山田健司准教授(55)が十八日、岩滑区民館で講演。孤独死の防止だけでなく、住民同士の交流の活性化や犯罪抑止などにも効果があると説いた。

 岩滑区参与の後藤章次さん(66)は「区の高齢化率は26%を超え、超高齢社会といえる。助成が終わっても事業を続けたい」と話している。

 この事業は、日本生命財団(大阪市)の助成を受けて進める「安住のまちづくり」の一環。地元のNPO法人「りんりん」、市社会福祉協議会なども協力している.

中日新聞 2013/5/19

公民館に"地域の縁側" コミュニティーカフェ開設

  • 2013.05.16 Thursday
  • 13:13
 静岡市駿河区の公民館に地域住民の誰もが気兼ねなく集えるコミュニティーカフェが開店した。高齢者の孤独死や、育児・介護による孤立などを防ぎ、地域の再生を図る場にと、5年ほど前から全国的に広がっているコミュニティーカフェ。専門家によると、公民館にコミュニティーカフェが開設される例は珍しいという。
 コミュニティーカフェが店開きしたのは、静岡市駿河区曲金3丁目の蔵屋敷公民館。西豊田地区社会福祉協議会(宮下能弘会長)が、「高齢化が進む地区で住民相互の絆を強め合える拠点を」と準備した。
 西豊田地区内には、旧清水市内で始まった地区社協が運営するミニデイサービス「S型(しずおか型)デイサービス」の拠点が3カ所ある。ただ、活動内容が限定されている上、一部地域の住民には地理的にも利用しづらかった。そこで地区社協の関係者らは地域の中心に立地する公民館に目を付けた。
 「カフェ蔵(くら)」と名付けられた交流の場を運営する同地区社協の青山文代副会長(72)は「地域の生活課題を支え合って解決できる“縁側”のような拠点に」と意気込む。
 開設に携わった県立大短期大学部の江原勝幸准教授は「公民館への開設はあまり例がない」と指摘した上で、「有効活用になり、近隣の人々が集える場所として一つのモデルになるのでは」と期待する。
 カフェ蔵の開設時間は毎月第4金曜日の午前10時〜午後3時。参加費は100円(幼児〜学生は無料)。世代を超えて誰もがお茶を飲んで談笑し、趣味の活動を楽しめる。

静岡新聞社 2013/5/15

急速に進む高齢化 老後不安への対策を取材しました。

  • 2013.05.15 Wednesday
  • 12:08
急速に進む高齢化。爆発的な介護需要に対し、施設が不足し、今、待機高齢者が問題になっています。
将来、高齢者の仲間入りをする若い世代にとっても、決して人ごとではないこの問題。
こうした老後不安への対策を取材しました。

銀座で、30代独身男性は「(老後に対して不安は?)施設に入れないとか、お金的な部分でもね、年金のこととかもありますし」と話した。
20代独身女性は「1人は不安ですね。やっぱりね、最後、孤独死とか切なすぎる」と話した。
20代独身女性は「施設に入ることに対して、そんなに抵抗はないですが、ただ施設に入ったことによって、家族が遊びに来てくれないと寂しいですよね」と話した。
若い人たちから出る老後に対する心配の声。
20日に開かれた厚生労働省の高齢化対策検討会で、原 勝則老健局長は「爆発的な介護需要に対して、どう対応していくのか、待ったなしの状況だと」と述べた。
今後15年間で、75歳以上の高齢者数の割合は、埼玉県で2倍になるなど、都市部を中心に高齢化が急速に進むと予測されている。
施設に入れない待機高齢者の対策は、待ったなしとなっている。
そんな中、1,921人の待機高齢者を抱える、東京・杉並区の取り組みが注目されている。
豊かな自然や温泉地があり、保養地として知られる静岡・南伊豆町の一角に、杉並区が整備予定の特別養護老人施設があった。
都心からおよそ140km離れた区外に施設を設けることについて、杉並区保健福祉部の田中 哲参事は「(今整備しようとしている)南伊豆町は、非常に温暖で、自然が豊かで、お年寄りが入養するにはね、非常に適した土地だというふうに思ってます。一生懸命、区内の施設整備に努めているんですけども、なかなか待機者のご希望に間に合っていない」と話した。
実際、杉並区内の特養施設に妻を入所させることができた男性は「うちの場合でね、2年弱(待った)。都内の特養は、みんな入れないよというのが、一般的にも周知の事実みたいになっていると思いますよ」と話した。
一方、都内のお年寄りからは、「地元から離れるのは、ちょっと大変かなと」、「やっぱり、近くがいいですよね。家族が会えるんだもんね」などの声が聞かれた。
区外に造らなければならないほどひっ迫した高齢者施設。
東京・練馬区では、あるプロジェクトが動き始めていた。
それは、高齢者と若者が世代を超えて一緒に住む、シェアハウスだった。
このプロジェクトは、NPO(民間非営利団体)法人と、千葉大学の大学院生などが中心となって動いている。
NPOむすびケアマネジャーの木田正吾氏は「(高齢者が)若者と一緒に暮らすことで、役割ができたりだとか、あとは一緒に暮らす、話をすることができるのでね、ご高齢の方にとっての活性化にもつながる」と話した。
3LDKの部屋に高齢者1人、若者2人で生活することで、互いに助け合うようなコミュニティーになることを目指している。
NPOむすびケアマネジャーの木田正吾氏は「やはり住むにはね、この人と暮らしてみたいっていう、その情の部分が大事だと思っているので」と話した。
介護問題にくわしい専門家に聞いた。
住民流福祉総合研究所の木原孝久氏は「地域の助け合いを、住民の力、福祉力っていうのかな、介護力というのを強めていくというのは、これは絶対やらなきゃいけないですよね」と話した。
待ったなしの待機高齢者問題。
こうした取り組みは、未来の暮らしの新しい形になるかもしれない。 FNN 2013/05/14

ヤマト運輸 過疎地で高齢者の「買い物代行」「見守り」展開

  • 2013.05.10 Friday
  • 13:25
  東日本大震災の際、ヤマト運輸のセールスドライバー(宅急便を集荷するドライバー=SD)がいち早く自発的に救援物資の配送を始めたというのはよく知られたエピソードだ。同社の配送網は地域社会に貢献できるポテンシャルを持つ。

 そのヤマトが展開する社会貢献目的のサービスが「まごころ宅急便」だ。過疎地で自治体などと連携しながら高齢者の「買い物代行」と「見守り」を行なう。高齢者が注文した食材などをヤマトが配送し、SDは受け取りの際に安否確認して自治体などに報告する取り組みである。

 このサービスは2008年に盛岡市内のサービスセンター長が、一人暮らしの女性高齢者宅に配達した際の経験がきっかけで生まれた。配達先の女性がいつもより元気のない様子で気になったもののそのまま引き揚げたところ、3日後に孤独死した状態で発見されたのだ。こうした事態を防止できないか、という問題意識がきっかけだった。

 ヤマトHD経営戦略担当マネージャー・引地芳博氏は、「本業である宅急便のネットワークを活かして住民生活をサポートしたい。地域目線のサービスを考え出せるのはあくまで地域に根ざした現場の社員だ」と語る。

「まごころ宅急便」は試行錯誤を経て2010年9月に岩手県和賀郡西和賀町でスタート。中期経営計画(2011〜2013年)の基本戦略には「地域社会に密着した生涯生活支援プラットフォームの確立」が盛り込まれ、現在では高知県の自治体などでも同様のサービスが提供されている。岩手では社会福祉協議会と、高知では商工会と連携するなど、地域ごとにカスタマイズしていく。興味深いのはこうした社会貢献事業でも「利益を出す」というヤマトのポリシーである。

「行政から利用者が補助を受けてサービスを提供していますが、『行政の補助なしでも利益が出ること』を条件に事業を設計しています。決して大きく儲けようということではなく、事業としての継続性を保つためです。『補助金がなくなったら事業撤退』では、本当に地域のためになるサービスとは言えませんから」(引地氏)

 数年前の郵政民営化をめぐる議論で、民営化反対派は「過疎地の郵便局がなくなったらお年寄りが困る」と主張した。ヤマトの取り組みはその主張を覆すものと言えよう。

 ヤマト運輸で宅急便事業を創設した2代目社長・小倉昌男は、新事業を軌道に乗せるために行政との衝突を厭わなかった人物として知られる。規制と戦い、行政に任せず、市場競争の中で工夫して利益を出し、社会にも貢献するそのDNAが受け継がれているように見えた。

 ヤマト流の社会貢献には障壁は多い。前例のない取り組みに行政が消極的なこともある。だからこそ“ヤマト魂”の見せどころなのだ。

SAPIO 2013年5月9日

仮設で男性孤独死 浪江から避難、外出少なく

  • 2013.05.01 Wednesday
  • 12:43
 二本松市の杉内多目的運動場仮設住宅に入居している浪江町の1人暮らしの男性(62)が孤独死していたことが29日までに、分かった。自治会役員らが発見し27日午後9時ごろ、安達地方広域消防本部に通報、二本松署で死亡を確認した。
 関係者によると、自治会役員と近隣住民が男性のポストに数日分の新聞がたまっていて、窓が開いたままの状態だったことから、不審に思い室内を見たところ男性が吐血してうつぶせの状態で倒れていたという。外傷などはなく、病死とみられる。
 男性は、飼い犬の散歩以外はあまり外出はしなかったという。30日に自治会で孤独死対策を話し合うとしている。
福島民友ニュース 2013年4月30日